魔睡
ますい
名詞
標準
deep slumber (as if under a spell)
文例 · 用例
(明治四十一年三月十九日『東京朝日新聞』) 六十七 新しい魔睡剤 塩化エチールを魔睡剤に使用せんと試みた人がある。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
その近頃に発表した論文によると、この薬剤に酸素を混じて試験用の動物に吸入させてみたが一時間ほどごく安静に魔睡し、睡りからさめる時も速やかに醒め切って、エーテルやクロロホルムのようにさめ際の悪いようなことがなかったそうである。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
少くとも彼等の絶望的な暗さや頽廃した幻覚の魔睡は無い。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
邪宗門扉銘ここ過ぎて曲節の悩みのむれに、ここ過ぎて官能の愉楽のそのに、ここ過ぎて神経のにがき魔睡に。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
かの黄臘の腐れたる絶間なき痙攣と、※オロンの三の絃を擦る嗅覚と、曇硝子にうち噎ぶウヰスキイの鋭き神経と、人間の脳髄の色したる毒艸の匂深きためいきと、官能の魔睡の中に疲れ歌ふ鶯の哀愁もさることながら、仄かなる角笛の音に逃れ入る緋の天鵞絨の手触の棄て難さよ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
就中『古酒』中の「よひやみ」「柑子」「晩秋」の類最も旧くして『魔睡』中に載せたる「室内庭園」「曇日」の二篇はその最も新しきものなり。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
明治四十二年一月著者識 魔睡余は内部の世界を熟視めて居る。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
さて在るは、曩に吸ひたるHachisch の毒のめぐりを待てるにか、あるは劇しき歓楽の後の魔睡や忍ぶらむ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
作例 · 標準
邪悪な魔女によって魔睡に落とされた騎士は、深い眠りの中で悪夢を見続けた。
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深い雪に閉ざされた村は、まるで長い魔睡にあるかのように静まり返っていた。
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その不思議な香りを嗅いだ者は、たちまち心地よい魔睡へと誘われる。
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