妖しい
あやしい
形容詞頻度ランク #35786 · 青空 406 例
標準
mysterious
文例 · 用例
」 妖しい蠱惑のなかに、僕は色欲の錨を沈めてから、粟鼠の毛皮の外套についた無数の獣の顔を愛撫した。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
……恐怖と恥かしさと憤りと、好奇心と、何かにすがりつきたいような女の本能とが交錯した時間を、妖しいリズムが刻んで行った。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
僕等は電光の森かげから夕闇のくる地平の方から烟の淡じろい影のやうでしだいにちかづく巨像をおぼえたなにかの妖しい相貌に見える魔物の迫れる恐れをかんじた。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
それが現實の世界に穹窿してゐる、現實の青空であることを、初めに人人が錯覺することから、その油繪具のワニスの匂ひと、非現實的に美しい青色とが、この世の外の海市のやうに、阿片の夢に見る空のやうに、妖しい夢魔の幻覺を呼び起すのである。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
攪き廻されて濃くなった部屋の空気は、サフランの花を踏み躪ったような一種の甘い妖しい匂いに充ち、肉体を気だるくさす代りに精神をしばしば不安に突き抜くほど鋭く閃かせた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
そこへまた予感という妖しいことが湧上っては!
— 幸田露伴 『鵞鳥』 青空文庫
その汚らしい女の子の後姿が、彼に、彼の最初の妖しい経験を思い出させるのであった。
— 中島敦 『プウルの傍で』 青空文庫
雪白の冷たい石龕の内に急に灯がともされたように、耳朶は見る見る上気して、紅玉色に透り、漆黒の眸子は妖しい潤いに光って来る。
— 中島敦 『妖氛録』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日妖しいについて考えている。
妖しいという言葉は日本語で重要だ。
彼は妖しいの意味を理解している。
この文には妖しいが含まれている。