魴鮄
ほうぼう異読 ホウボウ
名詞
標準
red gurnard (Chelidonichthys spinosus)
文例 · 用例
このごろはまた、自意識過剰とかいう言葉のひとつ覚えで、恥かしげもなくほうぼうへそれを言いふらして歩いているようです。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
またたとえば忠犬美談で甲新聞が人気を呼ぶと、あとからあとからいろいろな忠犬物語がほうぼうから出て来て、日本じゅうが犬だらけになり昭和八犬伝ぐらいはまたたくひまに完成するのである。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
なんでも紙撚だったか藁きれだったか忘れたが、それでからだのほうぼうの寸法を計って、それから割り出して灸穴をきめるのであるが、とにかく脊柱のたぶん右側に上から下まで、首筋から尾※骨までたしか十五六ほどの灸穴を決定する。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
私は、わざとほうぼうのポケットに手をつっこんでみるのだ。
— 太宰治 『逆行』 青空文庫
私の頼んだ電気屋が偶然最悪のものであったかもしれないが、ほうぼうに鳴らない玄関の呼び鈴が珍しくないところから見ると私と同じ場合はかなりに多いかもしれない。
— 寺田寅彦 『断水の日』 青空文庫
冬の夜には、女王バチは、よく、町の通りをとびまわって、ほうぼうの家の窓からのぞきこむんだよ。
— ――七つのお話からできている物語―― 『雪の女王』 青空文庫
あなたは毎夜、但馬さんに誘われて、ほうぼうの大家のところへ挨拶に参ります。
— 太宰治 『きりぎりす』 青空文庫
但馬さんは自転車に乗ってほうぼう走り廻り、この三鷹町の家を見つけて下さいました。
— 太宰治 『きりぎりす』 青空文庫
作例 · 標準
市場で立派な魴鮄を見つけたので、今夜はこれを煮付けにして日本酒と一緒に楽しむつもりだ。
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船釣りで鮮やかな赤い体と大きな胸ビレを持つ魴鮄が釣れ、その美しい姿に船上が沸き立った。
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割烹料理屋のお品書きに魴鮄の薄造りがあったため、迷わず注文してポン酢でいただいた。
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