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悔し紛れ

くやしまぎれ
名詞形容動詞名詞-の形容詞
1
標準
spite
文例 · 用例
それにしても、前の夫の老大納言が彼女に焦れつゝ苦しみ悶えて死んだことや、平中が彼女に背かれた悔し紛れに侍従の君を追い廻して、とう/\そのために命を落す羽目になったことなどを聞いては、どんな感想を持ったことであろうか。
谷崎潤一郎 少将滋幹の母 青空文庫
藤吉はあべこべに云いまくられて、そのくやしまぎれに、お前が禁断のむらさき鯉を売り込んで、荒っぽい銭儲けをしているということを俺が一と言しゃべったら、ここの家にぺんぺん草が生えるだろうとか何とか嚇し文句をならべて立ち去っても、宇三郎はおどろかない。
むらさき鯉 半七捕物帳 青空文庫
「亀さん」はあるデパートのネクタイ部で働いている女だったが、かねがね、うちは亀さんみたいに首の短い人は嫌いや、鶴みたいな人が好きやねん、亀さんは借金で首まわれへんさかいなど、わけのわからぬことを口走っていたゆえ、私はくやしまぎれに彼女に「亀さん」という綽名を呈したのである。
織田作之助 大阪発見 青空文庫
海岸で、鳶と喧嘩をして負けたくやしさ、くやしまぎれに物をもゆはず、飛びをりてきて、いきなり強くこつんと一つ突衝きました。
山村暮鳥 ちるちる・みちる 青空文庫
あんまり辰ばかりをおほめなすったんで、くやしまぎれに、ちょっといま小手先を動かしたら、こういうもっけもねえ品が手にへえったんですよ。
へび使い小町 右門捕物帖 青空文庫
先手を打たれたくやしまぎれに、つまらぬけちをつけてもらうまいよ」「いや、そうまあがみがみとことばにかどをたてるもんじゃござんせんよ。
のろいのわら人形 右門捕物帖 青空文庫
くやしまぎれに、小林に喰ってかかるお柳の険相な顔や、長いあいだ住みなれた東京の家を離れて、兄と一緒に汽車に乗り込んで田舎へ帰って行く姿などが、目に見えるようであった。
徳田秋声 青空文庫
ある晩などは、お増はくやしまぎれに、鏡台から剃刀を取り出して、咽喉に突き立てようとしたほど、絶望的な感情が激昂していたが、後で入り込んで来る情婦のことが、頭脳に閃いて、後へ気が惹かされた。
徳田秋声 青空文庫
作例 · 標準
悔し紛れに彼はテーブルを叩き、コップを倒してしまった。
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試合に負けた悔し紛れに、子供たちは地面を蹴りつけた。
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姉の成功に対する悔し紛れから、つい嫌味を言ってしまった。
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