精粋
せいすい
名詞
標準
purity
文例 · 用例
そうして「気象の精粋」の意味とともに、「世態人情に通暁すること」「異性的特殊社会のことに明るいこと」「垢抜していること」を意味してきている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
要するに、横縞よりも縦縞の方が「いき」であるのは、平行線としての二元性が一層明瞭に表われているためと、軽巧精粋の味が一層多く出ているためであろう。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
これも日本固有文化の精粋がアメリカの香のする近代文化に押しのけられて行く世相の一つであるとも言いたくなるくらいのものである。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
『平凡』の一節に「新内でも清元でも上手の歌うのを聞いてると、何だかこう国民の精粋というようなものが髣髴としてイキな声や微妙の節廻しの上に現れて、わが心の底に潜む何かに触れて何かが想い出されて何ともいえぬ懐かしい心持になる。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
文学者を以て大のンきなり大気楽なり大阿呆なりといふ事の当否は兎も角も眼ばかりパチクリさして心は藻脱の売となれる木乃伊文学者は豈に是れ人間の精粋にあらずや。
— 三文字屋金平 『為文学者経』 青空文庫
楕円形の会場の上を静かに横切る船姿の美しさは機械文化の精粋ここに極まれるが如きである。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
新内でも、清元でも、上手の歌うのを聴いていると、何だか斯う国民の精粋とでもいうような物が、髣髴として意気な声や微妙な節廻しの上に顕われて、吾心の底に潜む何かに触れて、何かが想い出されて、何とも言えぬ懐かしい心持になる。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
かつて安田靱彦は黄瀬川の陣に相会する頼朝義経の像を画いて三代美術の精粋をうたわれたが、殊に図中頼朝の坐像の美しさは比類がない。
— 伊丹万作 『映画と民族性』 青空文庫
作例 · 標準
この香水は、バラの花びらから抽出された精粋のみを使用している。
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日本文化の精粋を体現したような、繊細で美しい建築物に圧倒された。
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彼は師匠から受け継いだ技術の精粋を、次の世代に正しく伝えようとしている。
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