単糸
たんし
名詞
標準
single yarn (in spinning)
文例 · 用例
輝祖已むを得ずして京に帰りければ、何福の軍の勢殺げて、単糸の※少く、孤掌の鳴り難き状を現わしぬ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
それが老婆の最も感じ易い神経を刺戟して、この言葉に依つて、まるで蘇つたやうに元気づいた彼女は、単糸の染色から、撚糸の準備に至るまで、こと細かに物語つた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
苦心さんたんして持って来たんだぜ。
— 太宰治 『新郎』 青空文庫
ふたりずつ組になって、木の葉や、たかい草の上にむすんだ大きな露の玉の上でぎったんばったんしていました。
— REJSEKAMMERATEN 『旅なかま』 青空文庫
―― 母親のせきに、お芳の父が會つたとき、「あれア、もう百姓仕事も出來ねえ、ふにやけ身體になつて歸つてきたんし、手もまツ白くて、小さくなつて……良い穀つぶしが舞えこんだもんだし。
— 小林多喜二 『防雪林』 青空文庫
「俺アは、もうどうもかもはア分かなくなつたんし。
— 小林多喜二 『防雪林』 青空文庫
二 提宇子のいわく、DS は「すひりつあるすすたんしや」とて、無色無形の実体にて、間に髪を入れず、天地いつくにも充満して在ませども、別して威光を顕し善人に楽を与え玉わんために「はらいそ」とて極楽世界を諸天の上に作り玉う。
— 芥川龍之介 『るしへる』 青空文庫
」 いつたんしめた障子を殘らずあけ放す氣配と共に、母親の我子を呼ぶ聲が聞えた。
— 水上滝太郎 『大阪の宿』 青空文庫
作例 · 標準
単糸はそのままでは強度が足りないため、通常は数本を撚り合わせて双糸にする。
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このデリケートな生地は細い単糸で織られており、非常に滑らかな肌触りが特徴だ。
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紡績工場を見学して、原綿から一本の単糸が作られるまでの工程を詳しく観察した。
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