しめやか
しめやか
形容動詞
標準
quiet and subdued in appearance
文例 · 用例
辻村遭難、及び遺稿発掘当時の状況は、静かなる夏の一夜、常助氏の邸宅で、辻村の彫像(高田博厚氏作)の下に、常助氏、同夫人、及び高野氏とのまどいに、しめやかな物語をうかがって、書き附けて置いたものである。
— 附「スウィス日記」の由来 『「続スウィス日記」発掘の始末』 青空文庫
これは男子には関係のないだけに、街頭は街頭でも、何となくしめやかにしとやかに行われている。
— 寺田寅彦 『千人針』 青空文庫
ねり絲のやうなしめやかな雨が青桐の葉や、芝生や、樹木の若葉をしつとりと濡らして、朝から夜がくるまで降り續けてゐる事があつた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
と、抑へきれない歡びの心の底にも何となく涙ぐまれるやうな、しめやかな氣持が湧き上つて來た。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
やがて落葉頃のまばらな、ポプラの林に向いた窓から、しめやかな秋の光線が覗くやうに差してゐる。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
ただその声があまりに強く鋭く狭い会堂に響き渡って、われわれ日本人の頭にある葬式というものの概念に付随したしめやかな情調とはあまりにかけ離れたもののような気がしたのであった。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫
棺は死人を弔うにふさわしく、支那式に、蛇頭や、黒い布でしめやかに飾られていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
〔たそがれ思量惑くして〕たそがれ思量惑くして、 銀屏流沙とも見ゆるころ、堂は別時の供養とて、 盤鉦木鼓しめやかなり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
作例 · 標準
恩師の葬儀は、親しい友人たちだけでしめやかに行われた。
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秋の夜長、雨音だけが響く部屋でしめやかに読書を楽しんだ。
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離れ離れになる親友と、しめやかなお別れの会を開いた。
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