厳か
おごそか
形容動詞名詞頻度ランク #31388 · 青空 484 例
標準
solemn (ceremony, atmosphere, etc.)
文例 · 用例
厳かな入学宣誓式が行われて、自分も大勢の新入生の中にまき込まれて大講堂へ這入ったが、様子が分らないのでまごまごしていると、中に一人物馴れた日本人が居ていろいろ注意してくれて助かった。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
それはしづかで、きらびやかで、なみなみと湛へ、 去りゆく女が最後にくれる笑ひのやうに、 厳かで、ゆたかで、それでゐて佗しく 異様で、温かで、きらめいて胸に残る…… あゝ、胸に残る……風が立ち、浪が騒ぎ、 無限のまへに腕を振る。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
清らかな斎の衣は、鶴の羽づくろいしながら泉を渡るに似て爽かにも厳かである。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
麓の春の豪華を、末濃の裳にして福慈岳は厳かに、また莞爾として聳立っている。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
柱などを巻いた布が黒白のだんだらになっているところを見ると何かしら厳かな儀式でもあるように思われる。
— 寺田寅彦 『ある日の経験』 青空文庫
ある朝、お日様がカツカツカツと厳かにお身体をゆすぶって、東から昇っておいでになった時、チュンセ童子は銀笛を下に置いてポウセ童子に申しました。
— 宮沢賢治 『双子の星』 青空文庫
お日様がもうサッサッサッと三遍|厳かにゆらいで西の山にお沈みになりました。
— 宮沢賢治 『双子の星』 青空文庫
私は以前とは反対に溪間を冷たく沈ませてゆく夕方を――わずかの時間しか地上に駐まらない黄昏の厳かな掟を――待つようになった。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
作例 · 標準
例句