末広がり
すえひろがり
名詞
標準
spreading out like an open fan
文例 · 用例
それがまた驚くべく長大なる、最新の熔岩流をひろげて、下吉田の町まで肉薄する剣丸尾、青木ヶ原の樹海から精進村まで、末広がりに扉開きになる青木ヶ原丸尾を、眼下に展開する。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
舷燈の光|射す口をかなたこなたと転らすごとに、薄く積みし雪の上を末広がりし火影走りて雪は美しく閃めき、辻を囲める家々の暗き軒下を丸き火影飛びぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
前面には湖水が遠く末広がりに開いて、かすかに夜霧の奥につづいていた。
— 寺田寅彦 『夢』 青空文庫
江戸の火災の焼失区域を調べてみると、相応な風のあった場合にはほとんどきまって火元を「かなめ」として末広がりに、半開きの扇形に延焼している。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
その一ツ一ツから、濃厚なる湯の煙、綿を束ねて湧き出でて、末広がりに天井へ、白布を開いて騰る、湧いてはのぼり、湧いてはのぼって、十重に二十重にかさなりつつ、生温い雫となって、人の膚をこれぞ蒸風呂。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
本当に貴方がおっしゃいます通り、樵夫がお教え申しました石は、飛騨までも末広がりの、医王の要石と申しまして、一度|踏外しますと、それこそ路がばらばらになってしまいますよ。
— 泉鏡花 『薬草取』 青空文庫
いかに現在の計測を精鋭にゆきわたらせることができたとしても、過去と未来には末広がりに朦朧たる不明の笹縁がつきまとってくる。
— 寺田寅彦 『野球時代』 青空文庫
末広がりに広がり下った野の末には足柄箱根の連山が垣をなしてうす青く見渡された。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
作例 · 標準
八という漢字は末広がりで縁起が良いとされ、日本では古くから好まれている。
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スカートの裾が末広がりになったデザインが、彼女のスタイルの良さを引き立てている。
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お供えの餅は、末広がりの形になるように丁寧に整えられた。
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標準
becoming prosperous
作例 · 標準
御社がますます末広がりに繁栄されますよう、心より祈念いたしております。
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「末広がりの人生を送りたいものだ」と言って、彼は新年の酒を飲み干した。
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小さな商店から始まったこの会社は、今や末広がりに事業を拡大している。
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標準
folding fan
作例 · 標準
茶席で末広がりを膝の前に置き、正座して挨拶をする。
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お祝いの席にふさわしい、金銀をあしらった末広がりを用意した。
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彼女は浴衣の帯に、控えめな色の末広がりを差し込んでいた。
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