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海国

かいこく
名詞
1
標準
maritime nation
文例 · 用例
敢えて農作関係ばかりとは限らず、系統的な海洋観測が我邦のような海国にとっては軍事上からも水産事業のためにも非常に必要であるということは、実に分りきったことであるが、この分り切ったことがどういう訳か昔の日本の政府の大官には永い間どうしても分らなかったのである。
寺田寅彦 新春偶語 青空文庫
そしてなるべくなら船に乗りたくないと思うが、海国の悲しさには、ちょっと踏み出せば是非とも船でなければならぬ。
寺田寅彦 汽船の改良 青空文庫
長らく山の上に引籠つてばかり居た私は、こゝへ来て、広濶とした海国の人の気象に触れた。
島崎藤村 突貫 青空文庫
海国から輸入された鯡が山国信濃化されて鯡昆布巻となつて特殊の味と値とを持つた。
種田山頭火 旅日記 青空文庫
余の郷里にて小鯛、鰺、鯔など海魚を用ゐるは海国の故なり。
正岡子規 墨汁一滴 青空文庫
尾崎さんは鳥取の産で、海国的な寂しい声を出す人であった。
林芙美子 落合町山川記 青空文庫
海国というのはその時分、今の満洲の吉林辺にあった独立国で、時々こうして日本に貢物を持って来た事が正史にも載っているがね」「何だかお伽話みたいになりましたね」「ウム。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
海国男児の真骨頂だね。
夢野久作 爆弾太平記 青空文庫