薄気味の悪い
うすきみのわるい
表現形容詞-語幹
標準
eerie
文例 · 用例
」 と言って薄気味の悪い笑を浮べて、T「虫が好すぎるぞ君江」 エッ、と君江の不安な顔。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
そのたくさんの猫が狭い家いっぱいに群がっているのが、見る人の目には薄気味の悪いような一種不快の感をあたえることがあっても、それだけではまだ飼主に対して苦情を持ち込む有力の理由とは認められなかった。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
歌女寿の家では夜がふけると、暗い稽古舞台の上で誰ともなしにとんとん足拍子を踏む音が微かに聞えるという薄気味の悪い噂が立った。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
なにしろ、こんな薄気味の悪いところは一刻も早く逃げ出したいと思ったが、どこからどう抜け出していいか、彼女にはとても方角が立たなかった。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
そうしてにやにやと、また一通りの笑い方ではないて、薄気味の悪い北叟笑をして、(何をしてござる、ご修行の身が、このくらいの暑で、岸に休んでいさっしゃる分ではあんめえ、一生懸命に歩行かっしゃりや、昨夜の泊からここまではたった五里、もう里へ行って地蔵様を拝まっしゃる時刻じゃ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
薄気味の悪い「ひげ」が黄鼠のような目を輝らせて杉の杜の陰からにらんだところを今少し詳しく言えば、 豊吉は善人である、また才もある、しかし根がない、いや根も随分あるが、どこかに影の薄いような気味があって、そのすることが物の急所にあたらない。
— 国木田独歩 『河霧』 青空文庫
『ほんとにこんなとこア早く越してしまいたいねえ、薄気味の悪い。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
総体の様子がどうも薄気味の悪いところで、私はこの坂に来て、武の家の前を通るたびにすぐ水滸伝の麻痺薬を思い出し、武松がやられました十字坡などを想い出したくらいです。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
作例 · 標準
例句