稚気
ちき
名詞
標準
childishness
文例 · 用例
新婚まもなく若い稚気のぬけなかった夫人は、恐らく恐怖にふるえながらも、人生の最も楽しく忘れ得ない夢を経験したのだ。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
それは稚気と、未練であるでもあろう。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
稚気と未練に含まれて、そこに何かあるに違いない。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
用もないのにむやみに外来語を使いたがる稚気と、僅ばかりの外国語の知識をやたらにふりまわしたがる衒気とが民衆にないとは決していえない。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
ともよは幼い時から、こういう男達は見なれて、その男たちを通して世の中を頃あいでこだわらない、いささか稚気のあるものに感じて来ていた。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
人のいい驢馬の稚気に富んだ尾籠、そしてその尾籠の犠牲になった子供の可愛い困惑。
— ――或る私信―― 『橡の花』 青空文庫
彼等は永遠に稚気|芬々たる子供であるから、いつも詩的精神の中に於ける、最も低級のもの、最も愚劣のものを悦ぶのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
なぜなら民衆は、永遠に稚気芬々たる子供であって、真の高いもの、美しいものを理解できないから。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
作例 · 標準
彼は還暦を過ぎても、どこか稚気が残っていて憎めない。
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大人びた振る舞いの中に、ふとした瞬間に稚気が覗く。
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彼の描くイラストには、独特の稚気とユーモアが溢れている。
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