成熟
せいじゅく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #6347 · 青空 571 例
標準
maturity
文例 · 用例
想像するがままに任せた山、感情を塗りかえした山、その山の暗き森と、深い谷、過去へと深く行き、遠く行くだけ、紀念は次第に成熟する、石の上を走っている水の面の経緯は、幾世の人の夢を描いては消し、消しては描いているのである。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
自分では、ただ頼みにする人、有難い人と思っている積りだが、心の底ではもう恋が成熟しきっている。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
そういう場合、未成熟の娘の心身から、利かん気を僅かに絞り出す、病鶏のささ身ほどの肉感的な匂いが、柚木には妙に感覚にこたえて、思わず肺の底へ息を吸わした。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
その理由は第一こういう教育は官辺の影響のために本質的に出来にくいし、また頭の成熟しないものが政治上の事にたずさわるのは一体早過ぎるというのである。
— 寺田寅彦 『アインシュタインの教育観』 青空文庫
またある人の話によると、落葉樹の葉の中で遅く発育したのがまだ十分成熟しないうちに早い霜に痛んでしまうと、それきり発育が止まって、コルク質の出来る間がなく、梢に枯れたまま淋しい趣を見せるという事である。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
そこで事相の成不成、機縁の熟不熟は別として一切が成熟するのである。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
そうして充分延び切ってから再び頭をもたげて水面に現われ、そうして成熟し切った花冠を開くということである。
— 寺田寅彦 『藤棚の陰から』 青空文庫
総称して五大(地大は堅固の性あり、水大は洗浄の性あり、火大は成熟の性あり、風大は破壊の性あり、空大は自由性あり)といっております。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
この果物はまだ成熟していないので、食べるには早い。
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彼女は精神的に成熟しており、周りの信頼も厚い。
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この組織は成熟した段階に入り、安定した運営が期待される。
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ウィキペディア曖昧さ回避
成熟(せいじゅく)とは 果物や穀物などが熟する事 生物の心や体が十分に発達・成長すること。普通は生殖能力を持つこと、特に有性生殖が可能になる時期をもって成熟と見なす。 成熟 (映画) - 1971年公開の湯浅憲明監督、関根恵子主演の映画。
出典: 成熟 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0