貴石
きせき
名詞
標準
precious stone
文例 · 用例
幸田は地響きを立てて長火鉢の前へ胡坐をかきながら、「警保局から社へ廻って新聞の大組みをしていると、志摩徳の家来の、例の東京貴石倶楽部の松沢がやって来てナ、それで今まで話し込んでいたんだア」「ひとの気も知らねえで。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
……急ぐからかいつまんで話すが、去年の春ごろ、関西に何か大きな出物があって大阪貴石倶楽部の大所がだいぶ動いているという噂がチョイチョイ耳に入った。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
その奥まった座敷に、穏当らしく会席膳を並べて控えてござるのは、まず主座に名代の手腕家の志摩徳兵衛、続いてその子分の、東京貴石倶楽部の松沢一平、夕陽新聞社長幸田節三。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
天の御声と喜んで、親爺の顔で大阪貴石倶楽部の山西のところへ駆けつけてソッと耳打ちしたの。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
例の幸田節三の相棒の酒月守、印東忠介、東京貴石倶楽部の松沢平吉、その他もう一人、黒サージの服を着て折鞄を抱えた執達吏体の男と、以上五人が次々に入って来ると、山木と踏絵を真ン中に押し包むようにして物もいわずに坐り込む。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
(金属、そのうちで金、硫酸銅、硫酸鉄、酸化鉛、硫酸鉛、酸化鉛、硫黄、亜ヒ酸、硼砂、ミョウバン、炭酸カリウム、食塩、塩化アンモン、貴石、など)。
— History of Medicine 『医学の歴史』 青空文庫
家を出て、まっすぐに上諏訪へ行き、わきめも振らずあの宿へ駈け込み、そうして、いきせき切って、あのひと、いますか、あのひと、いますか、と騒ぎたてる、そんな形になるのが、いやなので、わざと上諏訪から一つさきの下諏訪まで、切符を買った。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
多数の人の血眼になっていきせき追っかけるいわゆる先端的前線などは、てんでかまわないような顔をしてのんきそうに骨董いじりをしているように見えていた。
— 寺田寅彦 『時事雑感』 青空文庫
作例 · 標準
「このペンダントに使われている貴石、光の当たり方で色が変わるのね。」
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研磨される前の貴石が、ゴツゴツとした岩石に混じって採掘された。
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博物館の展示ケースには、世界中から集められた希少な貴石が並んでいる。
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「わあ、こんなに透明度の高い貴石は初めて見た!」
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