降灰
こうかい異読 こうはい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
fall of (volcanic) ash
文例 · 用例
殊に日本北アルプスの飛騨山脈南部などでは、硫黄岳という活火山の降灰のために、雪のおもてが、瀝青を塗ったように黒くなることがある、「黒い雪」というものは、私は始めて、その硫黄岳の隣りの、穂高岳で見た、黒い雪ばかりじゃない、「赤い雪」も槍ヶ岳で私の実見したところである。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
たとえば「その泣きたもうさまは、青山を枯山なす泣き枯らし、河海はことごとに泣き乾しき」というのは、何より適切に噴火のために草木が枯死し河海が降灰のために埋められることを連想させる。
— 寺田寅彦 『神話と地球物理学』 青空文庫
「勝ちさびに天照大御神の営田の畔離ち溝埋め、また大嘗きこしめす殿に屎まり散らしき」というのも噴火による降砂降灰の災害を暗示するようにも見られる。
— 寺田寅彦 『神話と地球物理学』 青空文庫
「すなわち高天原皆暗く、葦原中国ことごとに闇し」というのも、噴煙降灰による天地|晦冥の状を思わせる。
— 寺田寅彦 『神話と地球物理学』 青空文庫
ふもとのほうから迎いに来た自動車の前面のガラス窓に降灰がまばらな絣模様を描いていた。
— 寺田寅彦 『小爆発二件』 青空文庫
こんな微量な降灰で空も別に暗いというほどでもないのであるが、しかしいつもの雨ではなくて灰が降っているのだという意識が、周囲の見慣れた景色を一種不思議な淒涼の雰囲気で色どるように思われた。
— 寺田寅彦 『小爆発二件』 青空文庫
八時半ごろ、すなわち爆発から約一時間後にはもう降灰は完全にやんでいた。
— 寺田寅彦 『小爆発二件』 青空文庫
降灰をそっとピンセットの先でしゃくい上げて二十倍の双眼顕微鏡でのぞいて見ると、その一粒一粒の心核には多稜形の岩片があって、その表面には微細な灰粒がたとえて言えば杉の葉のように、あるいはまた霧氷のような形に付着している。
— 寺田寅彦 『小爆発二件』 青空文庫
作例 · 標準
火山噴火による降灰で、視界が悪くなった。
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昨日の降灰で、車が灰まみれになってしまった。
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降灰対策として、マスクとゴーグルを準備した方がいいだろう。
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