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片時

かたとき異読 へんじ
名詞
1
標準
a (single) moment
文例 · 用例
然し音楽は片時も念頭を離れなかつた。
中原中也 デボルド―※ルモオル 青空文庫
帰って来たとて宅に片時居るでもなし。
寺田寅彦 高知がえり 青空文庫
――君が君自身であったことは片時もなかったのだということを!
黒島伝治 反戦文学論 青空文庫
」 と幾度も一人で合点み、「ええ、織さん、いや、どうも、あの江戸絵ですがな、近所合壁、親類中の評判で、平吉が許へ行ったら、大黒柱より江戸絵を見い、という騒ぎで、来るほどに、集るほどに、丁と片時も落着いていた験はがあせん。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
「必ずしも信仰そのものは僕の願ではない、信仰無くしては片時たりとも安ずる能わざるほどにこの宇宙人生の秘義に悩まされんことが僕の願であります」「なるほどこいつは益々解りにくいぞ」と松木は呟やいて岡本の顔を穴のあくほど凝視ている。
国木田独歩 牛肉と馬鈴薯 青空文庫
昨日の事は忘れ明日の事を思わず、一日一日をみだらなる楽しみ、片時の慰みに暮らす人のさまにも似たりとは青年がこの町を評する言葉にぞある。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
大学の哲学科第一年生――なんて、「これは深刻なんだぞオ」といふ言葉を片時も離さないで、カントだのヘーゲルなぞといふのを読んでゐる。
中原中也 散歩生活 青空文庫
年をとると気忙しゅうて、片時もこうしてはおられぬわいの、はやくその美しいお姿を拝もうと思うての。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
作例 · 標準
孫が遊びに来てくれたほんの片時の時間は、おばあちゃんにとって何よりの活力源だった。
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「すみません、片時だけお時間をいただけますか? 折り入って相談があるんです」
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都会の喧騒を離れ、森の中で過ごした片時の休息が、私の疲れた心を癒してくれた。
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