謹啓
きんけい
感動詞名詞
標準
Dear Sir or Madam
文例 · 用例
謹啓、よもの景色云々と書きだして、御尊父様には御変りもこれなく候や、と虚心にお伺い申しあげ、それからすぐ用事を書くのであった。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
二十五日井原退蔵 木戸一郎様 謹啓。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫
七月九日井原退蔵 謹啓。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫
十月二十九日竹さん1 謹啓。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
書面の文 謹啓、文部省編纂の教科書にジャガイモを馬鈴薯と書いてある事を伝聞し頗る遺憾に思っています。
— 第二部 混混録 『牧野富太郎自叙伝』 青空文庫
「謹啓益々御多祥……」云々という例のきまり文句が真先に出て来たが、「平素充分の事も出来不申汗顔の至り……」などと妙に卑下した調子に変ってるのも可笑しかった。
— 豊島与志雄 『未来の天才』 青空文庫
未熟ながらいかにも膝を正して認めたらしい書体で、「謹啓 眇タル一介ノ青年ノ身ヲ以テ、衆議院議員タル尊台ニ対シ、不敬ヲモ顧ミズ一書ヲ呈スルノ大罪ヲ御許容被下度願上候」 という書き出しである。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
謹啓、厳寒の砌り愈※|御清穆に渉らせられ大慶の至に存じ上げます。
— 佐々木邦 『ガラマサどん』 青空文庫