船方
ふなかた
名詞
標準
boatman
文例 · 用例
七八年過ぎてから人の話に聞けば、お松は浜の船方の妻になったが、夫が酒呑で乱暴で、お松はその為に憂鬱性の狂いになって間もなく死んだという事であった。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
売っている品は言わずもがなで、食ってる人は大概|船頭船方の類にきまっている。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
」と、ばあさんは、じいっと船方を注視して話をきいた。
— 黒島伝治 『「紋」』 青空文庫
それを見つけると船方は、早速、水荷い棒を取って、猫をめがけて殴った。
— 黒島伝治 『「紋」』 青空文庫
」「あれですか、なに、あいつは、ジャンクに乗ってた時、一緒に働いてた船方でがすよ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
町人の代表階級なる、浦人が徴発せられる公役の船方なのを見ても、漁業は副業として発達したものなのが訣る。
— 熊本利平氏に寄す 『雪の島』 青空文庫
次に、天保二年九月七日やはり柳橋万八樓で催した大食会では、市ヶ谷大原町木具職遠州屋甚七というのが、十六文盛りの蕎麥四十二杯を平らげ、御船方の国安力之助が三十六杯、浅草の神主板垣平馬が、同じく三十五杯。
— 佐藤垢石 『食指談』 青空文庫
「こんどの隠し鯨は、御船手付の船頭と舟子が、藩船を使ってやったという、性の悪い事件で、お船方は総体打首。
— 久生十蘭 『奥の海』 青空文庫
作例 · 標準
渡し場で船方を呼び、対岸まで送ってもらうことにした。
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その船方は、この川の流れを知り尽くしたベテランだった。
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船方は、力強い腕で櫓を操り、客を乗せた小舟を岸へと近づけた。
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