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織り

おり
名詞頻度ランク #16354 · 青空 84
1
標準
weave
文例 · 用例
――然し、事象は歴史を織りなして行くであらうが、歴史が事象を織りなしてゆくとは冠履転倒のことであるから、時代なぞといふ方から文学を考へるよりも、文学者自体の実状を反省してみることは却て賢明なことであらう。
中原中也 撫でられた象 青空文庫
そうすると合計nかけるのm本の線が空間に複雑なる網を織りだす。
寺田寅彦 年賀状 青空文庫
「熨斗目」の腰に織り出してある横縞や、「取染」の横筋はいずれも宝暦前の趣味である。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
『永代蔵』中に紹介された致富の妙薬「長者丸」の処方、『織留』の中に披露された「長寿法」の講習にも、その他到る処に彼一流の唯物論的処世観といったようなものが織り込まれている。
寺田寅彦 西鶴と科学 青空文庫
人間の感官の窓を通して入り込んで来る物を悟性や理性によって分析し綜合して織り出された文化の華である。
寺田寅彦 文学の中の科学的要素 青空文庫
自分の知っている狭い範囲だけでも蕪村、高陽のごとき人の傑作に対する時は、そこに幾多の不細工あるいは不恰好が優れた器用と手際との中に巧みに入り乱れ織り込まれて、ちょうど力強い名匠の音楽の演奏を聞くような感じがするのである。
寺田寅彦 津田青楓君の画と南画の芸術的価値 青空文庫
近頃某氏のために揮毫した野菜類の画帖を見ると、それには従来の絵に見るような奔放なところは少しもなくて全部が大人しい謹厳な描き方で一貫している、そして線描の落着いたしかも敏感な鋭さと没骨描法の豊潤な情熱的な温かみとが巧みに織り成されて、ここにも一種の美しい交響楽が出来ている。
寺田寅彦 津田青楓君の画と南画の芸術的価値 青空文庫
あれは、最初の水道樋の挿話を物語の最後にするか、若しくは以後のいくつかの挿話を最初の挿話の中に織り混ぜるか、するのが本当でした。
山中貞雄 五題 青空文庫