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鋸歯

きょし異読 のこぎりば
名詞
1
標準
teeth of a saw
文例 · 用例
たとえば富岳三十六景の三島を見ても、なぜ富士の輪郭があのように鋸歯状になっていなければならないかは、これに並行した木の枝や雲の頭や崖を見れば合点される。
寺田寅彦 浮世絵の曲線 青空文庫
佐藤理学士の奥州産業総説に曰く、「撃てば則ち草に匿れ、追へば即ち山に入つた蝦夷族の版図たりし奥州、山岳重畳して到るところ天然の障壁をなし、以て交通を阻害してゐる奥州、風波高く海運不便なる日本海と、北上山脈にさへぎられて発達しない鋸歯状の岬湾の多い太平洋とに包まれた奥州。
太宰治 津軽 青空文庫
案ずるにこれこの所の海底|鋸歯の如き巌石より成れるが故に、その巌石の上をあちこち押し遣られし木片は、此の如くそゝけ立つならん。
A DESCENT INTO THE MAELSTROM うづしほ 青空文庫
鋸歯朶や孔雀歯朶が露を含んで、脛のあたりまでを沾ほした。
牧野信一 繰舟で往く家 青空文庫
右手には伊豆半島の東側の海岸線が鋸歯状に沖へ伸びている。
平林初之輔 謎の女 青空文庫
全体の刀法|頗る簡勁、雄渾にして、鋸歯状、波状の鑿痕到る処に存す。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
目指す槍ヶ岳の尖峰は、屹然と中空に聳え、鋸歯状に輪廓を刻んで、左手穂高岳へ連り、右手はゆるやかに延びて、双六、鷲羽、野口五郎、烏帽子、蓮華、などの諸岳となり、大気澄む日には、遙かに白馬岳をも遠望される。
豊島与志雄 霊気 青空文庫
巨峰、鋸歯状の尾根が層雲をぬき、峡谷は濃霧にみち、電光がきらめく。
天母峰 人外魔境 青空文庫
2
標準
serration (of a leaf)