苦寒
くかん
名詞
標準
coldest time of the year
文例 · 用例
燕王は南軍をして苦寒に際して奔命に疲れしめんが為に、師を出して広昌を攻めて之を降す。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
僕はこれから苦寒にはいって行く。
— 大杉栄 『獄中消息』 青空文庫
その隆凍、苦寒を凌がんためには、互に負載し、抱擁し、自他の体温によりて、その呼吸を保たざるべからず。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
其川甚|苦寒にして夏も渉べからざるが如し。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
深くかんがみなければならない次第である。
— 寺田寅彦 『物質群として見た動物群』 青空文庫
それでなるべく我慢しようと思って、くちびるを強くかんだり、こっそりひざをつねったりするが、目から涙は出てもこの「理由なき笑い」はなかなかそれぐらいの事では止まらなかった。
— 寺田寅彦 『笑い』 青空文庫
深くかんがみるべきである。
— 寺田寅彦 『「手首」の問題』 青空文庫
良寛さんの蹈んでゆく道の若草は、ゆくゆくかんばしく匂つた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫