踊り手
おどりて
名詞
標準
dancer
文例 · 用例
半次尚も、T「演じまするは これ北辰一刀流 名代の踊り手 此村大吉が得意の壇上」 拍子木をガチャガチャガチャ。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
所かまわず歌の途中からやにわに飛び込んで来るので踊り手はちょっと狼狽してまた初手からやり直しになる。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
まだ昼前なので遠くの街から集まって来た人達より踊り手には近所の見知り越しの人が多かった。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
僕が畜生とまで嗅ぎつけた女にそんな優しみがあるのかと、上手下手を見分ける余裕もなく、僕はただぼんやり見惚れているうちに、「待つウ身にイ、つらーアき、置きイごたーアつ」も通り抜けて、終りになり、踊り手は畳に手を突いて、しとやかにお辞儀をした。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
夫人は、案外無関心に、その舞台を眺め終ると、早速舞台裏へかけ込んで、踊り手のお母さんに、お祝いやら、お世辞やらを述べた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
彼はそれでも二十組ばかりある踊り手のなかに、彼女を探した。
— 徳田秋聲 『二つの失敗』 青空文庫
踊り手の立込んで来る夜の九時十時になると、急ぎ立てるやうなジヤズと、目間苦しく回転して行く幾十組かの男女の旋回が、彼の神経を疲からせた。
— 徳田秋聲 『老苦』 青空文庫
その夜の二人は妙に無感情な一対の美しい踊り手だった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
作例 · 標準
例句