後景
こうけい
名詞
標準
background
文例 · 用例
始終動いて居て、而かも永久に不變なる大蒼海を後景として、金襴の法衣の僧侶の群を見るのは非常に愉快である。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
明け放つた後景の窓のあなたには暗示的な青い海が見える。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
後景は京都四条坊なる南蛮寺の高き石垣。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
舞台やうやく赤くかすみ来り、後景なる寺の石垣|模糊として遠く退き、人々の形も朦朧として定かならず。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
後景の石垣再び鮮かに前に出づ。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
まず各自の家が――家並が後景になって天下の往来が会場だ。
— 長谷川時雨 『流れた唾き』 青空文庫
高座の仕掛けは、その頃はやった何段返しとかいうので、後景が幾段にも変るのだった。
— 長谷川時雨 『牢屋の原』 青空文庫
衣装は松岡映丘氏、後景は組みものだけが大道具の手でつくられ、画幕は氏のほかに美術学校から大勢来られて描かれた立派なものだった。
— 長谷川時雨 『渡りきらぬ橋』 青空文庫
作例 · 標準
写真の腕を上げるには、被写体だけでなく後景にも気を配るべきです。
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舞台芸術では、人物の感情を表すために後景の色彩が重要です。
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この絵画は、手前の花とぼかされた後景の対比が美しいです。
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