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板戸

いたど
名詞
1
標準
wooden door
文例 · 用例
遠くより音して歩み来るやうなる雨、近き板戸に打つけの騒がしさ、いづれも淋しからぬかは。
樋口一葉 あきあはせ 青空文庫
あたかも何よ、それ畜生道の地獄の絵を、月夜に映したような怪しの姿が板戸一枚、魑魅魍魎というのであろうか、ざわざわと木の葉が戦ぐ気色だった。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
……       八 台所と、この上框とを隔ての板戸に、地方の習慣で、蘆の簾の掛ったのが、破れる、断れる、その上、手の届かぬ何年かの煤がたまって、相馬内裏の古御所めく。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
その蔭に、遠い灯のちらりとするのを背後にして、お納戸色の薄い衣で、ひたと板戸に身を寄せて、今出て行った祖母の背後影を、凝と見送る状に彳んだ婦がある。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
時に出口の板戸を背にして、木像のごとく突立ちたるまま両手を衣兜にぬくめつつ、身動きもせで煙草をのみたるかの真黒なる人物は、靴音高く歩を転じて、渠等を室外に出しやりたり。
泉鏡花 海城発電 青空文庫
数年前アメリカの気象学雑誌に出ていた一例によると、麦わらの茎が大旋風に吹きつけられて堅い板戸に突きささって、ちょうど矢の立ったようになったのが写真で示されていた。
寺田寅彦 化け物の進化 青空文庫
麦わらが板戸に穿入するくらいなら、竹片が人間の肉を破ってもたいして不都合はあるまいと思われる。
寺田寅彦 化け物の進化 青空文庫
件の次の明室を越すと、取着が板戸になって、その台所を越した処に、松という仲働、お三と、もう一人女中が三人。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
作例 · 標準
雨が降ってきたので、急いで縁側の板戸を閉めた。
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古民家の静寂は、時折板戸の軋む音によって破られた。
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この蔵の板戸は、江戸時代に使われていた技法で修復された。
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「ねえ、あの板戸、ちょっと開けてみようよ。何が入ってるか気になるんだ」と友人が言った。
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