綛
かせ
名詞頻度ランク #28857 · 青空 7 例
標準
hank
文例 · 用例
例の縞の襯衣に、その綛の単衣を着て、紺の小倉の帯をぐるぐると巻きつけたが、じんじん端折りの空脛に、草履ばきで帽は冠らず。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
殺人という緋色の糸が、現世という無色の綛糸に混紡されている。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
我々の使命は綛糸を解き、緋の糸をより分け、残らず白日の下に晒すことだ。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
つぶ/\綛の單物に桃色の彦帶を後に垂れ、小さな膝を折つて其兩膝に罪のない手を乘せて蹲踞んで居る。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
嚴格な家に育つて、學生時代は、どんな儀式があらうとも、薩摩綛の着物に小倉の袴ときめられて居た。
— 水上滝太郎 『大阪の宿』 青空文庫
一八三三年|綛糸製造高は一ヵ年にしてもって五十億里に達すべく、もって地球の表面をば二十万回|環らすを得べく、もって地球より太陽に達するに五十一回するを得べく、もって地球の軌道をば、八回半|※らすを得べし。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
亀甲綛の書生羽織に、縞の唐桟を重ね、袖だゝみにして折り懸け、長襦袢の色の紅梅を見るやうなは八口のところに美しくあらはれて、朝に晩に肌身に着けるものかと考へると、その壁の模様のやうに動かずにある着物が一層お志保を可懐しく思出させる。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
工業に救貧院の子供を用いることにつき彼は曰く、『これらの貧児が梳毛一綛を紡ぐごとに従来これを紡いでいた貧しい家庭の一綛が減り、またロンドンでこのようにしてベイズが一枚出るごとに、コルチェスタその他で作るそれが一枚減らねばならぬ1)』と。
— AN ESSAY ON THE PRINCIPLE OF POPULATION 『人口論』 青空文庫
作例 · 標準
棚には色とりどりの綛が積まれていて、見ているだけでわくわくする。
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祖母は、慣れた手つきで綛から糸を巻き取っていく。
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この藍染めの綛は、一つ一つ職人の手で染められた一点物だ。
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標準
reeled thread
作例 · 標準
機織り機には、次の作品で使われるであろう綛が準備されていた。
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彼女は指先で綛の感触を確かめ、その質の高さを評価した。
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夕日に照らされた作業場で、壁にかけられたいくつもの綛が影を落としていた。
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