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幻像

げんぞう
名詞
1
標準
phantom
文例 · 用例
ああ いくとせもいくとせも前に忘れられたる人生の古い幻像です。
萩原朔太郎 よき祖母上に 青空文庫
「天の一方に」は、「天一方望美人」というような漢詩から、解釈の聯想を引き出して来る人があるけれども、むしろ漠然たる心象の幻覚として、天の一方に何物かの幻像が実在するという風に解するのが、句の構想を大きくする見方であろう。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
おそらく彼等が、翻訳を通じて「古池や」等の俳句から感ずるものは、「花の雲」の句を葬式の詩として感心した外国人と同じく、原句の詩趣とは全くちがつた別のヴィジョンに、彼等自身の主観した東洋的エキゾチシズムの幻像を画いたものであるだらう。
萩原朔太郎 詩の翻訳について 青空文庫
その氷山の嶋嶋から、幻像のやうなオーロラを見て、著者はあこがれ、惱み、悦び、悲しみ、且つ自ら怒りつつ、空しく潮流のままに漂泊して來た。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
この美しい音楽の波は、私が読んでいる千年前の船戦の幻像の背景のようになって絶え間なくつづいて行った。
寺田寅彦 春寒 青空文庫
一時に氷が増してよく冷えると見えて、少し心が落付いたが、次第に昇る熱のために、纏まった意識の力は弱くなり、それにつれて恐ろしい熱病の幻像はもう眼の前に押寄せて来る。
寺田寅彦 枯菊の影 青空文庫
例えば現代の分子説や開闢説でも古い形而上学者の頭の中に彷徨していた幻像に脈絡を通じている。
寺田寅彦 科学上の骨董趣味と温故知新 青空文庫
眼前を過ぎる幻像を悲痛のために強直した顔の表情で見詰めながら、さながら鍵盤にのしかかるようにして弾いているショパンの姿が、何か塹壕から這い出して来る決死隊の一人ででもあるような気がするのである。
寺田寅彦 映画雑感6 青空文庫
作例 · 標準
疲れ果てた登山家は、吹雪の中で幻像を見て意識を失いかけた。
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少年は、暗い森の中に動物のような幻像を見たと言い、怖がっていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
現実とは思えないほどの美しい光景が、まるで幻像のように目の前に広がった。
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