幻影
げんえい
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #20509 · 青空 1346 例
標準
phantom
文例 · 用例
詩に就いて云へば幻影も語義も感情を生発せしめる性質のものではないところにもつてきて感情はそれらを無益に引き摺り廻し、イメッジをも語義をも結局不分明にしてしまふ。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
そこで彼が自ら「詩人」と称したことは、知性人のインテリゼンスに於てのみ、詩人の高邁な幻影を見たからだつた。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
しかしながら Real といふ言葉は外国語の意味に於いては、単なる「現実」を指すのでなく、もつと深奥な哲学的の意味、即ち或る「真実のもの」「確実なもの」、架空の幻影や仮象でなくして、正に「実在するもの」といふやうな意味を持つてゐる。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
地下鐵道にてひとり來りて地下鐵道の青き歩廊をさまよひつ君待ちかねて悲しめど君が夢には無きものをなに幻影の後尾燈空洞に暗きトンネルの壁に映りて消え行けり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
「なに幻影の後尾燈」「なに幻影の戀人を」に通ず。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
夜は夜で、夢の中に老婆殺しの恐ろしい幻影を見た。
— 萩原朔太郎 『初めてドストイェフスキイを讀んだ頃』 青空文庫
この闇の中を夢のように歩いていると、暗い中に今夜見た光景が幻影となって浮き出る。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
右手のほうでひいているメロディだけを聞くとそれは前から耳慣れた「春の歌」であるが、どうかして左手ばかりの練習をしているのを幾間か隔てた床の中で聞いていると、不思議に前の書中の幻影が頭の中によみがえって来て船戦の光景や、セント・オラーフの奇蹟が幾度となく現われては消え、消えては現われた。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
作例 · 標準
夜の霧の中に、幻影のような人影が見えた気がした。
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過去の栄光は、今や幻影でしかない。
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疲労困憊で、目の前に幻影が現れることがある。
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