船客
せんきゃく
名詞
標準
passenger
文例 · 用例
」と龜は以前の剽輕な口調にかへつて、「きたねえ船客だな。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
アメリカへ船が着く前に二等船客は囚徒のように一人一人呼び出されて先ず瞼を引っくら返されてトラフォームの検査を受けた。
— 寺田寅彦 『チューインガム』 青空文庫
午前五時出航なので船客は日が暮れると乗船を始め、私は午後九時頃に及んで荷揚場から黒奴に案内されてデッキに昇っていった。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
背後の蓙の上で絶え間なく笑ひを交へながら何か話し合つてゐる船客達の聲が、蜂の唸りのやうに耳を掠めて行つた。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
氣が附くと船客の人達も皆默つてしまつて、立つたのも坐つたのも腰掛けたのも氣の拔けたやうな顏をして海面を眺めてゐる。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
如何すれば船客等は船底にやす/\と眠る事が出來るのだらう。
— 有島武郎 『潮霧』 青空文庫
船客の凡ては、船長の頭に宿つた數千年の人智の蓄積に全く信頼して、些かの疑も抱かずにゐるのだ。
— 有島武郎 『潮霧』 青空文庫
鐘の音と汽笛の聲との間に凡ての船客の歎きと訴への聲が泡のはじけるやうに聞こえ出した。
— 有島武郎 『潮霧』 青空文庫
作例 · 標準
豪華客船の船客たちは、甲板でシャンパングラスを傾けながら夕日を眺めていた。
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「船客名簿を確認しましたが、そのお名前の方は乗船されておりません」
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フェリーが港に到着すると、大きな荷物を抱えた船客たちが次々と下りてきた。
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