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底流

ていりゅう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #35367 · 青空 74
1
標準
undercurrent
文例 · 用例
東洋本来の道義、とでも言うべき底流は、いつでも、どこかで生きているはずです。
太宰治 惜別 青空文庫
彼がまだ多少は健康で、肉体的な感覚に酔っていた時でも、今のような消極的な独り居の生活を営んでいる時でも、常に、この底流の小さな響がパスカル風な伴奏となって、何処からともなく聞えていたのである。
中島敦 狼疾記 青空文庫
それでも電車がブンブン揺れながら、暗黒の平地を西へ西へと走るのがたまらなく恐ろしくなって、途中で飛び降りてみたくなったくらい私は、一種探偵小説的に不可解な、不安な昂奮の底流に囚われていたのであった。
夢野久作 少女地獄 青空文庫
それは底流としてあつた。
島木健作 生活の探求 青空文庫
もちろんある時は大変化が起り「革命」と称せられるけれども、その時でさえよく観察すれば人の意識しない間に底流は常に大きな動きを為しているのである。
石原莞爾 戦争史大観 青空文庫
作者の主観に足場をおいて達観すれば、やがて、そのような主観と客観との噛み合いを作家としての歴史の底流をなす社会的なものへの判断で追究し整理するより、現象そのままの姿でそれを再現し語らしめようという考えに到達することは推察にかたくない。
宮本百合子 鴎外・芥川・菊池の歴史小説 青空文庫
そうだとすると、最も独特な個性的気質によって創造されて始めて価値のある或る人の芸術が、気質の著しい一底流を反映せずには在りようのないのは当然でございましょう。
宮本百合子 野上彌生子様へ 青空文庫
老年の叡智と芸術家としての不撓な洞察が、人間社会生活の現実の細部とその底流を観破ること益々具体的であるという状態であって、はじめて自然と人間関係についての見かたも、そのリアリティーと瑞々しさとを保ち得るのである。
宮本百合子 藤村の文学にうつる自然 青空文庫
作例 · 標準
社会の底流には、不満と不安が渦巻いている。
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彼の発言の底流には、強いメッセージが込められていた。
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その国の政治は、常に民族問題の底流を抱えている。
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