対手
たいしゅ異読 あいて
名詞
標準
opponent (in combat)
文例 · 用例
その代りこつちでは、例へば白い西洋皿の上に、鰯の頭が三つ、コロコロと這入るところを、よつくとみて、どうせ対手は嗤つてゐるのだから一寸、ホンの一寸した目礼くらゐで自分の所に帰つてゆけば、却々シツクリした気持だつて味はへるやうなもんぢやないか。
— 中原中也 『私の事』 青空文庫
私共が互にその対手に認めて崇敬しあつたものは、思想でも哲学でもなく、ただ「人間として」のなつかしい人格であつた。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
自分の意志や感情やを、真によく対手に呑み込んでもらうためには、対手が自分の親友|知己であり、自分の心持ちや性格やを、充分によく知っているものでない限り百万言を費して無駄になる場合が多い。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
白痴の主人公は、愛情の昂奮に駆られた時、不意に対手の頭を擲ろうとする衝動が起り、抑えることが出来ないで苦しむのである。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
市会議員の舌の鳴物入りの忠言なんかはこの道で苦労している彼等には真面目に対手になってはいられなかった。
— 岡本かの子 『巴里の唄うたい』 青空文庫
対手はその途端くるっと後をむいて倒れたらしかった。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
しかし自分には対手にまた出喰わすとか追手につかまるとかいう事の漠とした恐怖がある。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
晩酌の膳の前に子供を坐らせて酒の対手をさしてみたり、玉突きに連れて行ったり、茶屋酒も飲ませた。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、決勝戦で最強の対手に当たることになった。
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その討論会では、相手の発言に冷静に対応できる対手が求められた。
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人生という長い戦いにおいて、自分自身が最大の対手となることもある。
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