奇骨
きこつ
名詞
標準
eccentric
文例 · 用例
従来の滝の白糸は、まさにその放逸を縛し、その奇骨を挫ぎて、世話女房のお友とならざるを得ざるべきなり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
学者としても聞えた人であったが、余りに奇骨稜々たる性格で、しばしば天を仰いで哭するというようなことがあり、時人が目して狂者としたというようなことも伝わっている。
— 藤島武二 『画室の言葉』 青空文庫
「君のところの老人は金をもうけることにも抜け目がないが、あれでなかなか奇骨がある。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
これに由って見るに、楓江は奇骨|稜々たる青年にして、啻に詩文を善くしたのみならず武芸にも達していたが慷慨家を以て自ら任じ仕官の道を求めなかったので赤貧洗うが如く住所も不定であった。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
朝来、連山の奇骨をあらわし、残雪を冠するもの、前後左右に並立するを見る。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
と申しますのは、私は以前、伊上凡骨といふ奇骨ある彫師、木版のです。
— 芥川龍之介の囘想 『二つの繪』 青空文庫
――だから、いらない」五 一言一句、この少年のことばには、奇骨がある。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
もうご家族なみに、放っておいていただいたほうがありがたいですよ」「いや、ご迷惑とは察しるが、こうして毎夜、あなたの口から、広い世上に遊弋している奇骨異風さまざまな好漢どもの存在を聞くのは、なんとも愉快でならんですな。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
作例 · 標準
村はずれの古い洋館に住む老人は、周囲から「奇骨の人」と敬遠されつつも、どこか神秘的な敬意を集めていた。
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彼は学界きっての奇骨として有名で、独創的すぎる理論を引っ提げては、学会の重鎮たちを困惑させてばかりいる。
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奇骨を好む主人が一代で集めたコレクションは、どれもこれも一風変わった趣の、世にも珍しい品々ばかりだ。
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