滋味
じみ
名詞頻度ランク #16105 · 青空 164 例
標準
nutriment
文例 · 用例
後者の尖鋭なスマートな刺戟の代りに前者にはどこかやはり古典的な上品な滋味があるような気がする。
— 寺田寅彦 『映画雑感(5)』 青空文庫
肉は肉、骨は骨に切り離されて、骨と肉の間に潜む滋味はもう味わわれなくなる。
— 寺田寅彦 『ある日の経験』 青空文庫
煎じ詰めた、而も、たまらなく美感と滋味のこもった言葉が小癪なほど豊富に飛び出し、而もそれ等が一つ残らず(画面)の底にとけて流れて行く。
— 山中貞雄 『気まま者の日記』 青空文庫
白く透き通る切片は、咀嚼のために、上品なうま味に衝きくずされ、程よい滋味の圧感に混って、子供の細い咽喉へ通って行った。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
数※社参する中に、修験者らから神怪|幻詭の偉い談などを聞かされて、身に浸みたのであろう、長ずるに及んで何不自由なき大名の身でありながら、葷腥を遠ざけて滋味を食わず、身を持する謹厳で、超人間の境界を得たい望に現世の欲楽を取ることを敢てしなかった。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
喰べた人の細胞の隅々まで浸み入るデリケートな執拗な滋味である。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
乞食に米銭を擲つ仁者、悩める親に滋味を供せず。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
青酸い滋味が漿液となり嚥下される刹那に、あなやと心をうつろにするうまさがお絹の胸をときめかした。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
作例 · 標準
この滋味深いスープは、寒い日に飲むと体を芯から温めてくれる。
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故郷の母が作る料理には、いつも滋味が富んでいる。
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「このお茶は、口に含んだ瞬間に広がる滋味が素晴らしい。」
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