野暮天
やぼてん
名詞
標準
boorishness
文例 · 用例
しかも、この狸たるや、アルテミス型の少女に惚れる男のごたぶんにもれず、狸仲間でも風采あがらず、ただ團々として、愚鈍大食の野暮天であつたといふに於いては、その悲慘のなり行きは推するに餘りがある。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
「草葉の蔭で父上が……」とそれからさわりで行くところだが、あの時はどうしてあの時分はあんなに野暮天だったろう。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
けれども私は東京に出てから十年の間、いろいろな苦労をしたに似ず、やはり持って生まれた性質と見えまして、烈しいこともできず、烈しい言葉すらあまり使わず、見たところ女などには近よることもできない野暮天に見えますので、大工の藤吉が唐偏木で女の味も知らぬというのは決して無理ではなかったのです。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
)あんたが野暮天か道楽者か、その見分けが付かないようで、憚りながら芸妓の鑑札を持っていられるかって云うんだ。
— 岡本綺堂 『影』 青空文庫
しかも、この狸たるや、アルテミス型の少女に惚れる男のごたぶんにもれず、狸仲間でも風采あがらず、ただ団々として、愚鈍大食の野暮天であつたといふに於いては、その悲惨のなり行きは推するに余りがある。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
人間は死期が近づくにつれて、どんなに俗な野暮天でも、奇妙に、詩というものに心をひかれて来るものらしい。
— 太宰治 『犯人』 青空文庫
都ホテルや京都ホテルで嗅いだ男のポマードの匂いよりも、野暮天で糞真面目ゆえ「お寺さん」で通っている醜男の寺田に作ってやる味噌汁の匂いの方が、貧しかった実家の破れ障子をふと想い出させるような沁々した幼心のなつかしさだと、一代も一皮|剥げば古い女だった。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
都ホテルや京都ホテルで嗅いだ男のポマードの匂いよりも、野暮天で糞真面目ゆえ「お寺さん」で通っている醜男の寺田に作ってやる味噌汁の匂いの方が、貧しかった実家の破れ障子をふと想い出させるような沁々した幼心のなつかしさだと、一代も一皮剥げば古い女だった。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
作例 · 標準
彼の野暮天ぶりには、周りも呆れるばかりだった。
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いくら言ってもわからない彼は、本当に野暮天だ。
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そんな野暮天な発言は、みんなを白けさせてしまう。
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