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川風

かわかぜ
名詞
1
標準
breeze off a river
文例 · 用例
聞説らく多摩川に沿うた溝には、独歩の「忘れ得ぬ人々」の作にちなんで、独歩の碑が立っているとか、さらば近代における多摩川風景の祖道者として、花袋の碑は、そこに建てらるべきではなかろうか。
――田山花袋氏―― 紀行文家の群れ 青空文庫
その頃の隅田川岸と言へば自分の記憶にもぼんやり浮ぶが、低い家の立ち並んだ薄暗い泥の道、晩秋のうそ寒い川風の中をトボトボと辿り行くであらう寂しい葬送行進曲!
南部修太郎 日曜日から日曜日まで 青空文庫
大橋より川上は小蒸気船の往来なくして、たゞ川船、伝馬、荷足、小舟の類の帆を張り艫櫂を使ひて上下するのみなれば、閑静の趣を愛して夏の日の暑熱を川風に忘れんとするの人等は、大橋以西、製紙所の上、川の南西側に榛の樹立の連なれるあたりの樹蔭に船を纜ひて遊ぶが多し。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
日の光は背に熱いが、川風は帽の下にそよ吹く。
幸田露伴 蘆声 青空文庫
それは疑問としてもその上にまだ山川風土でありとあらゆる多様のタイプを具備している。
寺田寅彦 カメラをさげて 青空文庫
」 と苦笑をして又俯向いた……フと氣が付くと、川風に手尖の冷いばかり、ぐつしより濡らした新しい、白い手巾に――闇夜だと橋の向うからは、近頃聞えた寂しい處、卯辰山の麓を通る、陰火、人魂の類と見て驚かう。
泉鏡太郎 月夜 青空文庫
径に、ちらちらと、この友染が、小提灯で、川風が水に添い、野茨、卯の花。
泉鏡花 古狢 青空文庫
寝るには惜しい」 川風はさっと渠の鬢を吹き乱せり。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
作例 · 標準
川沿いのカフェで、火照った体に心地よい川風かわかぜ)が吹いてきて、ほっと一息つけた。
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窓を開けると、川風が部屋中に爽やかな緑の香りを運んできた。
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夏でも、夕方になると川風が吹いてきて涼しくなるんだ。
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柳の葉が川風にそよそよと揺れている景色は、心が落ち着くね。
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