褄
つま
名詞頻度ランク #12656 · 青空 505 例
標準
skirt (of a kimono)
文例 · 用例
褄は花の如く開かねば趣ないといふ廃頽的の江戸趣味も困るが、この理由をもつて、だからこそ和服も行灯式のスカートにせよといふ改良論者はまた行き過ぎる。
— ――何人か良案はないか?―― 『風と裾』 青空文庫
風の日の外出には髪の網のやうに、褄止めの簡単な工夫が出来たら、もつと和服の着用者も颯々たる風を愛するやうになるだらう。
— ――何人か良案はないか?―― 『風と裾』 青空文庫
渋い座敷着を着て、座敷へ上ってから、褄を下ろして坐った。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
江戸褄の下から加茂川染の襦袢を見せるというので「派手娘江戸の下より京を見せ」という句があるが、調和も統一も考えないで単に華美濃艶を衒う「派手娘」の心事と、「つやなし結城の五ほんて縞、花色裏のふきさへも、たんとはださぬ」粋者の意中とには著しい隔りがある。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
左褄を取ることも「いき」の表現である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
『春告鳥』の中で「入り来る婀娜者」は「褄をとつて白き足を見せ」ている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そうして、およそ裾さばきのもつ媚態をほのかな形で象徴化したものがすなわち左褄である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
西洋近来の流行が、一方には裾を短くしてほとんど膝まで出し、他方には肉色の靴下をはいて錯覚の効果を予期しているのに比して、「ちよいと手がるく褄をとり」というのは、遙かに媚態としての繊巧を示している。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
作例 · 標準
着物の美しい妻が、歩くたびに優雅に揺れた。
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彼女は裾を汚さないように、着物の妻をそっと持ち上げた。
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この着物は、妻の部分に手の込んだ刺繍が施されている。
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