天守
てんしゅ
名詞
標準
castle tower
文例 · 用例
比較的新しい方の例で自分の体験の記憶に残っているのは明治三十二年八月二十八日高知市を襲ったもので、学校、病院、劇場が多数倒壊し、市の東端|吸江に架した長橋|青柳橋が風の力で横倒しになり、旧城天守閣の頂上の片方の鯱が吹き飛んでしまった。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
天守台跡に上っているとどこかでからすの鳴いているのが「アベバ、アベバ」と聞こえる。
— 寺田寅彦 『あひると猿』 青空文庫
」 銅像が、城の天守と相対して以来、美術閣上の物干を、人は、物見と風説する。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
※出る化ものの数々は、一ツ目、見越、河太郎、獺に、海坊主、天守におさかべ、化猫は赤手拭、篠田に葛の葉、野干平、古狸の腹鼓、ポコポン、ポコポン、コリャ、ポンポコポン、笛に雨を呼び、酒買小僧、鉄漿着女の、けたけた笑、里の男は、のっぺらぼう。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
森々たる日中の樹林、濃く黒く森に包まれて城の天守は前に聳ゆる。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
さらにまた、最後のたのみの大綱は、ここから三里北方に弘前城が、いまもなほ天守閣をそつくり残して、年々歳々、陽春には桜花に包まれその健在を誇つてゐる事である。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
桜花に包まれた天守閣は、何も弘前城に限つた事ではない。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
その桜花に包まれた天守閣が傍に控へてゐるからとて、大鰐温泉が津軽の匂ひを保守できるとは、きまつてゐないではないか。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
作例 · 標準
姫路城の天守は、その美しさで多くの観光客を魅了する。
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城の天守から見下ろす景色は、まさに絶景だった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
敵の攻撃から身を守るため、天守は堅固に作られている。
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ウィキペディア
天守(てんしゅ)とは、日本の戦国時代以降の城に建てられた象徴的な建造物の名称。日本の建築学の学術用語である。俗語は天守閣(てんしゅかく)。ヨーロッパの城の象徴的建築である「keep tower」の日本語訳として使われることもある。日本の城の天守は、住宅として利用された天正期の安土城(織田氏)や大坂城(豊臣氏)などの例は別格として、江戸時代を通して居住空間として使用された例は少ない。姫路城や熊本城などの江戸時代初期までに建てられた天守内には、井戸を伴う台所や便所、畳敷きの部屋など居住設備を設けていた例もあるが、城主は本丸や二ノ丸、三ノ丸などに建てられた御殿で政務や生活を行い、天守はおもに物置として利用されることが多かった。
出典: 天守 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0