貸家
かしや異読 かしいえ
名詞多音語
標準
house for rent
文例 · 用例
それから後は、茲のアパート、あちらの貸家と、彼の一所不定の生活が始まった。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
ニグロの海よりも鉛色の恋の貸家、お前馬鹿ほどたのもしいものは、この世にない。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
「今朝の葉書のこと、考えが変わってやめることにしたから、お願いしたことご中止ください」 今朝彼は暖い海岸で冬を越すことを想い、そこに住んでいる友人に貸家を捜すことを頼んで遣ったのだった。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
実験を早く切り上げて午後行一は貸家を捜した。
— 梶井基次郎 『雪後』 青空文庫
巨万の財産を死蔵して、珍書画の蒐集に没頭していた故伯爵が四五年前に肺病で死ぬと間もなく未亡人は、旧邸宅の大部分を取毀して貸家を建てて、元銀行員の差配を置いた。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
ただし商館通いであったが、旅順とやらの支店の方へ勤がえになって、貸家札。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
殊に其の家は、風通しも可、室取りも可、造作、建具の如きも、こゝらに軒を並べた貸家とは趣が違つて、其に家賃もかつかうだと聞くのに……不思議に越して來るものが居着かない。
— 泉鏡太郎 『淺茅生』 青空文庫
知れましては申譯がありません…… つい、あの、通りがかりに貸家札を見ましたものですから、誰方もおいでなさらないと思ひますと、何ですか可懷くつて、」 と向を替へて、團扇を提げて、すらりと立つた。
— 泉鏡太郎 『淺茅生』 青空文庫
作例 · 標準
「うーん、この貸家、静かでいいけど駅からの坂道がちょっときついかなあ」
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「あ、見て! あの貸家、看板が外されてる。ついに新しい住人が決まったんだね」
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念願だった薪ストーブのある貸家を見つけ、彼は週末だけの二拠点生活をスタートさせた。
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