幻辞.com

鼻翼

びよく
名詞名詞-の形容詞
1
標準
wings of the nose (i.e. nostril)
文例 · 用例
鼻翼の所はおしろいが剥落ちてゐて、一寸突いたらビリビリと破けさうな感じがする。
中原中也 三等車の中(スケッチ) 青空文庫
指先を軽く相手の唇と鼻翼に触れていれば人の談話を了解する事が出来る。
寺田寅彦 鸚鵡のイズム 青空文庫
」煙草を指先にはさんだままてのひらで両の鼻翼の油をゆっくり拭った。
太宰治 彼は昔の彼ならず 青空文庫
きのう一日のことが、つぎつぎに思い出されて、それでも、なんだか、はじめから終りまで全部、夢のようで、どうしても、事実この世に起ったできごととは思われず、鼻翼の油を手のひらで拭いとりながら、玄関に出てみた。
太宰治 新樹の言葉 青空文庫
頭は丸刈りにして、鬚も無いが、でも狭い額には深い皺が三本も、くっきり刻まれて在り、鼻翼の両側にも、皺が重くたるんで、黒い陰影を作っている。
太宰治 乞食学生 青空文庫
口を噤んだまま正面から私を見返した彼の顔付は――その面皰のあとだらけな、例によって眼のほそい、鼻翼の張った、脣の厚い彼の顔は、私の、繊細な美を解しないことに対する憫笑や、又、それよりも、今の私の意地の悪いシニカルな態度に対する抗議や、そんなものの交りあった複雑な表情で忽ち充たされて了ったのである。
中島敦 虎狩 青空文庫
」というように、厚い鼻翼をぴこぴこ慄わせて嘲弄した。
横光利一 上海 青空文庫
京都など、そのように不作法な風が吹かないしほこりは立たないし――高台寺あたりのしっとりした木下路を想うと、すがすがしさが鼻翼をうつようだ。
宮本百合子 塵埃、空、花 青空文庫
作例 · 標準
彼の鼻翼は、笑うと少し広がる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
化粧で鼻翼の影を強調すると、鼻が高く見える。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
呼吸が苦しいとき、鼻翼が大きく膨らむのがわかる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash