幻辞.com

退庁

たいちょう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
leaving one's office
文例 · 用例
退庁時刻が来ると、僕は帽子とコートを掴むが早いか、脱兎のようにといいたいぐらい素早く門外に走りでた。
海野十三 深夜の市長 青空文庫
また、いつも退庁の一分間ぐらい前になると、世の中によくもこんな帽子があると思われるような、とてもひどい相手の帽子を捜して来て、そっと手許に置いてやり、もし相手が背中を壁で擦って白い粉でもつけておれば、それをよく払ってやりもした。
または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 死せる魂 青空文庫
これは大賄所という支度を司る役所の引けた後小使部屋から出火したので、既に私どもは退庁していたが、聞くと直に馳け付けたけれど、火勢が盛んで消防どころか、殆ど何一つ出す事が出来なかった。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
尤もそれまでもお留守の時は、そこで本を見て時を過したので、そろそろ退庁の時刻になると、そこらを片附けます。
小金井喜美子 鴎外の思い出 青空文庫
そして、被害者は天下の名門婦人だが」 宇井はニッコリ笑って、「そろそろ退庁の時刻だ。
その十四 ロッテナム美人術 明治開化 安吾捕物 青空文庫
それどころか現にこの記念写真を見て、当日は公務多端のため退庁がおくれ、帰宅して着がへるひまもなく役所から直ぐ会場へかけつけたと時間ぎりぎりに参会して軍服のままであつたとばかり、その申わけまではつきり記憶してゐる鴎外先生がこの写真では白い袴を召した和服で、中央に足を組んでうつつてゐるのに驚いた。
――一つのおぼえ書き―― 新詩社と石川啄木 青空文庫
今に旦那がお退庁になりやあ、部屋へ下つて、小さうなり、決してお邪魔はしないから、さあ安心をしてるが好い。
清水紫琴 したゆく水 青空文庫
いつもは旦那と御一所か、さなくば朝を早く出て、退庁前には帰るのが、尻に敷くには似合はない、お定まりの寸法だに。
清水紫琴 したゆく水 青空文庫
作例 · 標準
「我々の対中戦略は、平和と繁栄を最優先します。」と大臣は強調した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite