険路
けんろ
名詞
標準
steep path
文例 · 用例
氷河の向こう側はモーヴェ・パーという険路で、高山植物が山の間に花をつづり、ところどころに滝があります。
— 寺田寅彦 『先生への通信』 青空文庫
これがある時は石畳みの街路の上に、ある時は岩山の険路の上にまたある時は砂漠の熱砂の上に、それぞれに異なる音色をもって響くのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
真実の旅行に於いては旅行を好むにしても尚かつ風雪の悩みがあり峻坂険路の艱難があり、或る時は磯路に阻まれ、或る時は九折の山路に白雲を分け青苔に滑る等、種々な艱苦を忍ばなければならない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
険路にして天下の跋渉家九州の箱根と名く。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
(牧より外に、あの秘法を行う人間はない筈だ――牧の仕業としたなら――何んのために――誰を――) 玄白斎は、険路も、汗も感じないで、考えつづけた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
死闘 根本中堂の上、杉木立の深い、熊笹の繁茂している、細い径――そこは、比叡山の山巡りをする修験者か、時々に、僧侶が通るほか、殆んど人通りの無い、険路であった。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
× 其れより西北に向つて雑木の中の険路を下り、浄瓶峰に在る高い石段を登つて、中会寺を訪ひ、福堂(十善仏、観音、地帝)と慈雲殿(釈迦、弥陀、薬王)の両堂を拝し、客堂で小憩して茶を飲んだ。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
馬術は精妙、木立をくぐり、険路を突破して走って来る。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
作例 · 標準
山頂への道は険路が続く。
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彼らの人生は常に険路の連続だった。
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険路を乗り越えた先に、美しい景色が待っていた。
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