迂回路
うかいろ
名詞
標準
detour
文例 · 用例
一九五三(昭和二十八)年に入社し、伝送機器工業部で通信機用のフィルターの設計に取り組んでいた渡部和は、本業を進めるためにこそ、一まず計算機の開発という迂回路をとろうと考えた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
此道は極めて迂回路で且つ千五、六百米の高所を通るものであった。
— 木暮理太郎 『黒部峡谷』 青空文庫
俗に権現平と呼ばれている坂の中途で、やや平坦な迂回路へさしかかった時……東寿はふと足を止めてしまった。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫
権現堂の迂回路はひっそりとしていた。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫
探し疲れて権現堂の迂回路へ戻って来ると、孫次郎はもういちど二人の死体を検めて、「おかしい、この突き傷にはなんだか覚えがある……みんな一刀ずつ、しかも的確に急所を覘った突は、凡手ではない」「とにかくこうしていてもしようがない」 伊兵衛が云った。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫
――お案じあるなと、お伝え申せ」 狐塚までは、迂回路をとると四、五里もあるが、直線に行くと一里余しかない。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
道もない道を迂回路として行くのであったから、三木部隊はみな徒歩だった。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫
その迂回路へ向った斯波高経の山手軍は、なにしろ、二つの峠をこえて、狭隘な道をムリにすすんで来たことなので、人数もそろわず、しばし大日堂の部落で、馬を休めながら、おくれがちな味方の後続隊を待っていた。
— 湊川帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
例句