悪路
あくろ
名詞
標準
bad road
文例 · 用例
その悪路を子等は驚く程、足早に歩いた。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
ホウ、そら、やれ、むかし 達谷の 悪路王、まっくらぁくらの二里の洞、渡るは 夢と 黒夜神、首は刻まれ 朱桶に埋もれ。
— 宮沢賢治 『種山ヶ原』 青空文庫
大地こそ雪解の悪路なれ、からつと晴れ渡つた青空は、気持よくぬくまつて、いくつかの凧が窓のやうにあちこちに嵌められて居る或る日の午後に、父の死骸は小さな店先から担ぎ出された。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
◎此会議が済んで、社主の招待で或洋食店に行く途中、時は夕方、名高い小樽の悪路を肩を並べて歩き乍ら、野口君と予とは主筆排斥の隠謀を企てたのだ。
— 石川啄木 『悲しき思出』 青空文庫
馬橇に材木のように大きな生々しい薪をしこたま積み載せて、その悪路を引っぱって来た一人の年配な内儀さんは、君を認めると、引き綱をゆるめて腰を延ばしながら、戯れた調子で大きな声をかける。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
幅はやゝ広く、荒るゝがまゝに荒れはてた悪路であつた。
— 若山牧水 『木枯紀行』 青空文庫
ただ祖母の代すなわち御維新前後まではウマが死ねば城(南部家の鍋倉城のこと)から一里余の悪路を青笹村まで持ち運んで首を斬り血をその石に塗ったことは確かなことである。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
浜町行乞、悪路日本一といつてはいひすぎるだらうが、めづらしいぬかるみである、店鋪の戸は泥だらけ、通行人も泥だらけになる、地下足袋のゴムがだんぶり泥の中へはまりこむのだからやりきれない。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
作例 · 標準
例文1
例文3
例文5
例文7