言外の意味
げんがいのいみ
表現名詞
標準
subtext
文例 · 用例
西吹けば東にたまる落葉かな 西から風が吹けば東に落葉がたまるのは当り前で、理窟で考えると馬鹿馬鹿しいような俳句であるが、その当り前のことに言外の意味が含まれ、如何にも力なく風に吹かれて、鉋屑などのように転ってる侘しい落葉を表象させる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
千恵造を内地に呼び戻すには、無論賀来子離縁のことが交換条件になる筈との言外の意味を読んだからである。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
といふ母の言外の意味を知らずに、手紙を見た翌日此処に移つて来たのである。
— 牧野信一 『村のストア派』 青空文庫
それを云い出したところに、塩野の言外の意味を感じ、矢代は、急に打ち込んで来たものの正体を知りたくて彼の眼を黙って見返した。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
言外の意味を酌んで、其意志を遂げさせる、と言ふあきらめの心持ちは、いやと言ふ程、義太夫浄瑠璃や、芝居に繰り返されて来たものらしく承知してます。
— 折口信夫 『芝居に出た名残星月夜』 青空文庫
この家には、被害者の外にも同居人が居たんだろう」 検事の質問には、言外の意味が籠っているようであった。
— 海野十三 『地獄の使者』 青空文庫
そしてまた、誰が言い出したものか「生命直覚の悲哀」「南京虫の哀愁」とかいう言葉が、言外の意味を多量に含んでよく使われていた。
— 相馬泰三 『六月』 青空文庫
そこには、更に言外の意味があるようであった。
— 坂口安吾 『復員殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
日本語の会話では、文脈から言外の意味を読み取ることが求められる。
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彼女の「大丈夫」という言葉には、言外の意味が含まれているようだ。
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文学作品の面白さは、文字通りではなく言外の意味を推察するところにある。
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