渉猟
しょうりょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
ranging through (mountains, fields, etc., looking for something)
文例 · 用例
かうした事情は、明治・大正といふ、みるべき批評精神もなく、人は只渉猟に忙しかつた時期に於てさうであり、批評盛んな現今に於て猶さうなのである。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
――人はあせりにあせり、もつともつとと渉猟した揚句は、益々不消化となり益々苛立つて、その不消化解消にもと、益々渉猟するのだが、どうも不消化は解消しさうにもないといふので急に重曹を飲用するやうに、批評書へと赴くのではあるまいか。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
そうした雷の現象に関するあらゆる研究に興味を引かれてその方面の文献を、別に捜す気になるまでもなく、自然に渉猟するようになった。
— 寺田寅彦 『家庭の人へ』 青空文庫
それは別問題としたところで、私の眼前のガラスの水滴の合流をいかに統計的に取り扱ったらよいかと思って諸文献を渉猟してみても結局得るところははなはだ少ないのである。
— 寺田寅彦 『日常身辺の物理的諸問題』 青空文庫
それにもかかわらず、これら眼前の問題に対していくらかでも知識を得たいと思ってライブラリーを渉猟しても満足な答解を与えてくれるものはまれである。
— 寺田寅彦 『日常身辺の物理的諸問題』 青空文庫
この事について幸田露伴博士の教えを請うたが、同博士がいろいろシナの書物を渉猟された結果によると釁るという文字は犠牲の血をもって祭典を挙行するという意味に使われた場合が多いようであるが、しかしとにかく、一書には鐘を鋳た後に羊の血をもってその裂罅に塗るという意味に使われているそうである。
— 寺田寅彦 『鐘に釁る』 青空文庫
ある哲学者が多年の間にたくさんの文献を渉猟して収集し蓄積した素材の団塊から自身の独創的体系を構成する場合があるであろう。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
事実、先生はよく葛岡と一緒になって林中を渉猟していることがあります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
彼は未知の動植物を求めて、広大なアマゾン熱帯雨林を渉猟した。
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古代の宝物を探す冒険家たちは、険しい山々を渉猟し続けた。
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「休日には、自然の中を渉猟して、珍しいキノコを探すのが趣味なんだ。」
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標準
reading extensively
作例 · 標準
この作家は、多岐にわたる分野の書籍を渉猟し、その知識を作品に活かしている。
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学生時代、彼は古典文学から最新の科学雑誌まで、あらゆる書物を渉猟した。
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「興味のある分野があれば、まずは図書館で関連書籍を片っ端から渉猟してみるのがいいよ。」
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