娼楼
しょうろう
名詞
標準
brothel
文例 · 用例
みんな娼楼だという。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
娼家の跡は商舗または下宿屋の如きものとなったが、独八幡楼の跡のみ、其の庭園の向ヶ岡の阻崖に面して頗幽邃の趣をなしていたので、娼楼の建物をその儘に之を温泉旅館となして営業をなすものがあった。
— 永井荷風 『上野』 青空文庫
」云々 根津の娼楼八幡屋跡の温泉旅館は明治三十年頃には紫明館と称していた。
— 永井荷風 『上野』 青空文庫
浮世絵における和蘭画幾何学的遠近法の応用は既に正徳享保頃に流行せし劇場内部の光景または娼楼大広間見通しの図等においてこれを見たりしといへども、後年鳥居清長らの描きし天明寛政頃の背景に比較すれば甚粗放なるものなりき。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
娼楼劇場の内外または忠臣蔵|曾我十番切並に諸国の名所神社仏閣の図等を描きたるものにして、寛保延享の頃の漆絵紅絵には早くも西洋風の遠近法を用ひて巧に遠見の景色と人物群集の状とを描き出せり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
先画面の下部に長き橋梁を斜に横はらしめよ、しかして淋しき夜駕籠と頬冠の人の往来を見せ、見晴らす水面の右の方には夜の佃島を雲の如く浮ばせ、左の方には新地の娼楼に時として燈火を点じて水上に散在する白魚船の漁火に対せしめよ。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
吉原田圃の全景を眺めるには廓内京町一、二丁目の西側、お歯黒溝に接した娼楼の裏窓が最もその処を得ていた。
— 永井荷風 『里の今昔』 青空文庫
吉原田圃の全景を眺めるには廓内京町一二丁目の西側、お歯黒溝に接した娼楼の裏窓が最も其処を得てゐた。
— 永井荷風 『里の今昔』 青空文庫
作例 · 標準
文学作品の中には、昔の町の娼楼が描かれているものもある。
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彼は娼楼の前を通り過ぎるたびに、複雑な感情を抱いた。
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かつて、この一帯には多くの娼楼が立ち並んでいたそうだ。
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