毫釐
ごうり異読 ごうりん
名詞
標準
very small quantity
文例 · 用例
始より終に至るまで、着争ひ、雌雄未だ決せずば、毫釐も以て差ふ可からず。
— 幸田露伴 『囲碁雑考』 青空文庫
かつ常に曰く、「科学となると全然無識だから、勢い兜を脱いで降参しなけりゃならぬが、例えば22が4というは欺くべからざる確実の数理であっても、科学者が天体を観測するに方って毫釐の違算がしばしば何千万億の錯誤を来すと同様に、眼前の研究にもまた同じ誤算がないとは限らない。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
或定まった事情よりは、或定まった一の現象を生ずるのみであって、毫釐も他の可能性を許さない。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
毫釐にても自己の快楽の為にするという考があったならば、決して他愛より来る満足の感情をうることができないのである。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
談理まことに毫釐の益を文壇に與ふることなからむか。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
大永四年に家康の祖父岡崎次郎三郎清康が、忠行の父忠茂の謀を用ゐて、松平弾正左衛門信貞入道昌安の兵を破り、昌安の女婿となつて岡崎城に入つた時、忠茂は岡崎市の小物成を申し受け、さて毫釐も徴求せずにゐた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
これは言葉の穿鑿だけすれば、凡人たらざる半面と共に凡人たる半面をも指摘するのと毫釐の相違に過ぎないかも知れない。
— 芥川龍之介 『大久保湖州』 青空文庫
自然現象においてはある一定の事情よりは、ある一定の現象を生ずるのであってその間に毫釐も他の可能性を許さない。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
作例 · 標準
その問題には、毫釐の妥協も許されない。
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彼の計画には、毫釐の隙もなかった。
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実験結果には、毫釐の誤差もなかった。
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