毫
ごう
名詞
標準
文例 · 用例
先生と長塚とはもう一朝一夕の交わりの様でない、先生に逢うてだれでも起るところの、その憚るべき畏るべき感じと云うものが、長塚には毫末もない様であった。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
ゆえに社会的自個の行動は、毫も戒飭するところなく検束する趣なく、極めて随意に、心の動くままに振舞いたり、親鸞のいわゆる自然法爾なるものと、すこぶる相似たるの跡ありといえども、しかも子規子の態度は、釈迦如来の知らざるところ、親鸞上人の知らざるところなり、嗚呼あに偉ならずや、予はなお終に臨で一言せん。
— 正岡先生論 『絶対的人格』 青空文庫
予の家庭は寧ろ平和の坦道を通過して来たのであるが、予は自らの家庭を毫も幸福なりしとは信じない、悲惨と云う程の事もなかった代り、尋常以上の快楽もなかった。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
今修学の望が絶えて帰国したとすればこれから手許に居れという老父母の希望に寸毫の無理はないのだ。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
一度旧約聖書を去て新約に入らんか、この種の陰影は毫も認めがたいのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
◯友今や頼むに足らず、友の言はいたずらに我を怒らすも、一毫の慰藉をも我に与えない。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
彼は大災禍に会するも毫も神の存在を疑わない。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
且つまた第二次原因の作用は毫も履歴効果を有せず、すなわち単に現在の状況のみによりて事柄が定まると仮定せん。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
毫(ごう) 細い毛の古い呼び方。白毫も参照。 筆の別称。揮毫も参照。 数の単位。 毛 (数) 香港ドル、マカオ・パタカの補助単位。
出典: 毫 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0