寸分
すんぶん異読 すんぷん
名詞副詞頻度ランク #41723 · 青空 612 例
標準
tiny bit
文例 · 用例
白樺や五葉松は、制裁もなければ、保護もなく、永えに静粛に、そして厳格に、造化の大法を、寸分容赦なく行ってゆくように、この自然の王国から、定まれる寿命を召されて、根こそぎに、谷の中にたわいなく倒れている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
例へば悪趣味で人を呼ぶ都会の料理屋の造り庭の全く無意味なこけおどしの石燈籠などよりも、寸分無駄のない合理的な発電所や変圧所の方がどの位美しく気持がよいか比較にならないやうに思はれるのである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
例えば悪趣味で人を呼ぶ都会の料理屋の造り庭の全く無意味なこけおどしの石燈籠などよりも、寸分無駄のない合理的な発電所や変圧所の方がどのくらい美しく気持がよいか比較にならないように思われるのである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
あらゆる直接経験から来る常識の幻影に惑わされずに純理の道筋を踏んだのは、数学という器械の御蔭であるとしても、全く抽象的な数学の枠に万象の実世界を寸分の隙間もなく切りはめた鮮やかな手際は物理学者としてその非凡なえらさによるものと考えなければならない。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
嫁にいこうがどうしようが、民子は依然民子で、僕が民子を思う心に寸分の変りない様に民子にも決して変りない様に思われて、その観念は殆ど大石の上に坐して居る様で毛の先ほどの危惧心もない。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
だが、既成と、無産になると一寸分りにくい。
— 黒島傳治 『選挙漫談』 青空文庫
「花曇り」「かすみ」「稲妻」などでも、それと寸分違わぬ現象が日本以外のいずれの国に見られるかも疑問である。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
そして燐寸は、中国の国産品と寸分も異わないものが出来上った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
作例 · 標準
職人の手によって、設計図から寸分も違わない精密な部品が次々と生み出されていく。
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「私の言ったことに寸分の嘘もありません」と、証人は震える声で訴えかけた。
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長年連れ添った夫婦は、言葉を交わさずとも寸分の呼吸の乱れもなく家事を分担する。
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