生糸
きいと
名詞頻度ランク #34069 · 青空 168 例
標準
raw silk thread
文例 · 用例
窪みの深さ二三間、幅一二間、その底に落ち集った川全帯の水は、まるで生糸の大きな束を幾十百|捩じ集めた様に、雪白な中に微かな青みを含んでくるめき流るる事七八十間、其処でまた急に底知れぬ淵となって青み湛えているのである。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
その年は丁度欧洲戦のあとの経済界がひどく萎縮していた時だとかで、繭や生糸の値ががた落ちになっていたため、それらで一年中の金をとるお百姓たちのひどく弱っている場合であったのだそうだ。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
この習慣が今の生糸や寒心太の産業を生み且つ発達させた。
— 島木赤彦 『諏訪湖畔冬の生活』 青空文庫
あしたは早いからと云うので、今夜は五ツ半(午後九時)頃から蚊帳にはいったが、あいにくと上州|商人の三人づれが隣り座敷に泊まり合わせて、夜の更けるまで生糸の売り込みの話などを声高にしゃべっているので、半七らは容易に眠られなかった。
— 蟹のお角 『半七捕物帳』 青空文庫
叔母が世話をしてくれたある生糸商店の方の口も、自分の職業となると、長くは続かなかった。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
汽車に乗ってからも、それらの人の繭や生糸の話で、持切りであった。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
信州の生糸工場では一日十二時間以上の労働で最低十八銭平均三十銭で真夏は百二十度の工場で苦しめられているとのことだ。
— ――ソヴェト同盟の国家体制と日本の国家体制―― 『労働者農民の国家とブルジョア地主の国家』 青空文庫
米価惨落・生糸惨落・造船事業の縮小は来年の春までに数万人の失業者を更に街頭に送り出すであろう。
— 宮本百合子 『ニッポン三週間』 青空文庫
作例 · 標準
祖母の家には、かつて養蚕で栄えた頃に使っていた、繭から生糸を紡ぐ道具が今も大切に保管されている。
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富岡製糸場で見学した、熱いお湯の中から細い生糸を器用に取り出す繊細な作業に思わず見入ってしまった。
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このスカーフは最高級の生糸を贅沢に使っているから、独特の光沢と滑らかな手触りがあるんです。
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