盛粧
せいそう
名詞
標準
thick makeup
文例 · 用例
初更に至るや、病める妻なよやかに起きて、粉黛盛粧都雅を極め、女婢をして件の駿馬を引出させ、鞍を置きて階前より飜然と乘る。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
それが紫に緋を襲ねた、かくのごとく盛粧された片袖の端、……すなわち人間界における天人の羽衣の羽の一枚であったのです。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
孔雀のような夫人のこの盛粧はドコへ行っても目に着くので沼南の顔も自然に知られ、沼南夫人と解って益々夫人の艶名が騒がれた。
— 内田魯庵 『三十年前の島田沼南』 青空文庫
」紳士と婦人7・14(夕) 米国は華盛頓市のWIといふ名高い料理屋に、ある日の事、孔雀のやうに盛粧し込むだ婦人が入つて来た。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
ドヽン/\と太鼓の音がしきりに聞えて、旅館の女中さん、おかみさん、若奧さん風の女、皆それぞれに盛粧を凝らし、いろ/\な色のパラソルをかざしなどして、ぞろ/\湖畔へと繰り出してゐた。
— 葛西善藏 『湖畔手記』 青空文庫
表二、三間は細い格子になっており、中は広い座敷で、後は金箔を押した襖で、ちょうど盛粧をした女たちが次々と出て並ぶところでした。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
すると嬋娟に盛粧したお延が澄ましてそこに坐っていた。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
第百二回 婦人の風俗ラサ貴婦人の盛粧 チベットの婦女子の内で一番|粋であるところのラサ府の婦人の風俗、容貌、品格、習慣、性質、欲望等についてお話致します。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
作例 · 標準
舞台に立つ女優は、役作りのために時間をかけて見事な盛粧を施した。
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婚礼の儀を控えた花嫁が、伝統的な婚礼衣装に合わせた盛粧で現れる。
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普段の彼女からは想像もつかないような盛粧ぶりに、周囲は目を丸くした。
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